いらすとやから考える無料サービスと対価を支払って得られる価値について思うこと

無料素材サイト「いらすとや」の登場はイラスト業界に大きな衝撃を与えました。無料サービスが当たり前になった今改めて考えることは「無料」と「対価を払って得る価値」の違い。イラストレーターの立場からその意味を少し考えてみようと思います。

イラストレーターに衝撃を与えた「いらすとや」

「いらすとや」に限らず最近無料サービスがどんどんと、これでもかってくらい増えている。その勢いは色々なジャンルに見られる。

イラスト業界ももちろん例外ではない。その象徴的な登場でもあった「いらすとや」。

シンプルなイラストで親しみやすいスタイルが無料で提供されていて、多くの人々の心を掴んでいた。(今もかな)

リリースされた当初、イラストレーターたちにとってその存在は本当に衝撃的で、賛否の意見がネット上のところどころで見られた。ある種の危機感を持たれた人も少なくはなかったよね。

ここまで多様なイラストが無料で提供されるなんて。ってことで、自分たちの仕事が奪われるのではないかというブルブル懸念が正直少なからずあったと思う。いやブルブルよ、ほんと(笑わたしの数少ないフリー素材↓

背中にカイロキタ♡

「いらすとや」のイラストが広く利用されることによってなんとなくイラストの価値が、単なる「消耗品」のように扱われてしまっているイメージがどうにも否めなかった。それが不安にも繋がっていったんだよね。

人間とはなんと身勝手なのだろう

でもあれから数年が経過した今。「いらすとや」のイラストには「見飽きた」という印象を抱く人もとても多い。人間って勝手よね。

もちろん、その便利さや使いやすさは変わることはないし、使っている人も企業も多い。けれども独自性や新鮮味が薄れたってことで、独創的で個性的な作品を求める声も確実に高まっているように感じる。ないものねだりか?人間って勝手よね(2回目w)。

この変化っていうのはイラストレーターにとって、いやいろんなサービスも同じだけど新たなる可能性を示しているようにも見えた。というか、わたしには見える。

無料の素材を使うこと自体は決して悪いことじゃあないよね。わたしも大変とお世話になってる(笑予算や時間の制約がある中での無料サービスの存在っていうのはとても理にかなっているし。いや正直ほんとありがたい。

「無料」と「対価を払って得る価値」

でも。ここから大事。真のニーズに応えるためには、本物の価値。というのが求められる。これは絶対と思ってるのだけど、どおだろう。そしてその価値には必ず対価が伴うものだと思ってる。

そもそも無料サービスというのは一種の商法であり、最終地点というのは大体の方がご存じのように商売に直結することになっている。どんな方だってご飯食べなきゃいけないわけだし無料で全てがまかり通るワケはない。

「いらすとや」のような無料サービスは、オールマイティに平等な商品を提供してくれる。一部の企業や企画ではこの世界で完結できるのかもしれない。

けれどもその一方で、特定のターゲットや超具体化されたイラストとか、独自性やメッセージ性を持つ作品となると、無料素材ではなかなか実現できないところだと思われる。ここで求められるのが、プロのイラストレーターが提供できる真の価値。になってくるのだと思う。出番きた…ふっ(笑

使いやすい無料素材では十分に差別化が図れないシーンとか。こんな時にこそプロのイラストレーターが提供できる真の価値。の威力が発揮されるのではないかな、と思っております。

無料素材では到達できない「深み」。それをわたしたちは大事にしていけたらいいな、と思っています。

いらすとやを決して否定しているのではなく、無料サービスを上手に活かして、より奥深い表現を作っていくことにクリエイターとしての真の喜びがある。ということを伝えたかったのであります。

まとめ

無料素材はとても便利でありがたい存在。でも伝えたいメッセージや独自性を求めるシーンでは、やはりプロの力が必要になります。無料では届かない「深み」や「想い」を届けること。をれがイラストレーターの役割なのだと思います。どんな時もバランスって大事ですね。

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